魚の勉強シリーズ第3弾です。
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【釣り勉強/魚の視界編1】見えている魚は釣れない?アジやサバなど魚の視力は?
【釣り勉強/魚の目の仕組み編2】魚は色を識別できる?ルアーやエサなどの形状識別は?
第三弾は主にコマセなどの餌を食べる際の魚の行動について記載していきます。
魚がにおいを感じる仕組み
魚がエサを食べる際には、まずはエサの存在を知るところから始まります。
エサの存在を知るために重要なのが「におい」です。
(※匂いの他、魚の側線部で振動を感じることもできますが、側線が感知できる距離は魚体周辺に限定されます。)
魚がこの匂いを感知する器官はヒトと同じ鼻になります。ただしヒトは鼻で「呼吸」と「嗅覚」という2つの役割を持ちますが、魚は「嗅覚」のみです。
魚の鼻孔は「前鼻孔」と「後鼻孔」がの2つがあり、前鼻孔から水を取り入れ後鼻孔から水を出します。その間に鼻孔内部の「鼻腔」と呼ばれる箇所があり、さらにその中の「嗅房」という器官で匂いを検出します。
魚がエサを食べるまで
①索餌(さくじ)行動
エサの匂いを嗅いだ魚は動きが活発になりエサを探す行動をとります(索餌(さくじ)行動)。
魚はエサの匂いの微妙な強さを感知し、匂いの強い方向に向きます。水の流れがある場所では匂いは下流に流されるので、魚はエサが上流にあることをしっかりと把握してます。
そのため基本的に魚は常に上流方向を向いているんですね。
②第一次スクリーニング
魚はエサを見つけたらいきなり食べるわけではなく、まずは第一次スクリーニングを行います。
これはエサを口の中に入れるかどうかを判定するスクリーニングです。
ヒトと同様に魚も味覚の感覚は「味蕾」という器官ですが、ヒトと魚が違うのは魚は「味蕾」が口内だけでなく唇周辺にも多数存在していることです。
唇で実際にエサに触れてみて有毒かどうかを判定して無事にパスすればエサを口に入れます。フグの毒の成分などは真っ先にこの第一次スクリーニングで弾かれますので、フグの身をエサにしても魚は釣れません。
ちなみにナマズの特徴である髭の部分に味蕾がびっしり詰め込まれており、その数なんと人間の口内の味蕾の数の「100倍(68万個)」とか。
③第2次スクリーニング
続いては口内の味蕾による第二次スクリーニングです。
これはエサを飲み込むかどうかを判定するためのスクリーニングです。
金魚にエサをやるとエサ周辺の石も同時に口に入れたけど、石だけ吐き出すという行為を見ることが出来ます。これは第二次スクリーニングにパスしないからなんですね。
なお、この第二次スクリーニング時に、ショ糖類は多くの魚が好み飲み込みますが、なんとフグは好まないとのことです。エサにうまく砂糖などを混ぜればエサ取りの被害が少なくなるかもしれません。
集魚力の高いコマセ(撒き餌)とは
魚はエサの匂いを嗅ぐと行動が活発的になり索餌行動をとることがわかりました。そのため、コマセについては水中で匂いを拡散する方が有能ということがわかります。市販物で拡散力が高いものを積極的に活用しましょう!
そのほかにはどんなコマセが有効なのでしょうか。それはやはり魚が好む匂いを発するコマセです。とはいっても魚種によって好む匂いが異なるので、なかなか一つに絞るのは難しいのですが、比較的どの魚にも有効なものが「ニンニク」です。
このニンニクは「魚を誘引する効果」に加え、「摂食を促進する効果」も兼ね備えています。
「ニンニクなんて入れたら魚が寄ってこなくなるのでは!?」と思うかもしれませんが、実際私も市販のニンニクチューブをコマセに混ぜてサビキ釣りをしたことがありますが、普通にアジ、サバ、イワシが釣れました。
肝心の釣果ですが「気持ち」釣れやすくなったのかな?という感じでした。
まとめ
参考にした書籍は以下です。
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