私は平成30年に一級建築士試験を合格しました。
一般的に1000時間ほど勉強すれば合格すると言われていますが、実際のところどうなの!?って思う方は多いと思いますので私の勉強時間を記載します。
また製図をフリーハンドで挑んだので、フリーハンドで受験するに至った経緯も説明します。
(今後はフリーハンドで使った道具や実際の図面を更新できたらと思います。)
【学科試験】
・勉強時間はどのくらいか?
→結論としては学科のみで600時間でした。学科は基準点87点(平成29年度)に対して、本番は104点でパスしました。内訳は下表のとおりです。勉強時間はスタディプラスというアプリで管理していました。
なお、勉強時間が350~400時間くらいの時に受けた模試で基準点を超えたと記憶していますので、600時間も勉強すれば学科は十分だと思います。
計画 | 環境 | 法規 | 構造 | 施工 | 合計 | |
本試験の得点 | 13 | 17 | 26 | 26 | 22 | 104 |
勉強時間 | 100 | 100 | 200 | 100 | 100 | 600 |
※資格学校の授業時間・後述するアプリの勉強時間を含みます
計画・設備・施工に関しては暗記がほとんどだと思いますので同じくらいの勉強時間です。また構造は配点が大きいですが構造系の研究室出身だったのでそこまで勉強時間を割かなくてもある程度点は取れていました。
問題は法規でした。法規に関しては勉強し始めた頃、唯一資格学校のテキストを読んでも全く頭に入ってこなくて焦った覚えがあります。模擬試験でも点数が伸びす、「これはしっかりやらないとどうにもならない!」と感じ、法規の勉強時間を多く取りました。ただ法規はある程度やれば得点源になるので、後半は8割を切ることはなかったです。
・いつから勉強を始めたか?
→12月から資格学校に通い始めました。
ただ本格的にやり始めたのは3月からです。2月後半に宿泊を伴うスノボの予定があったのでこれ以降は勉学に力を入れようと考えており、これを機に完全に受験モードにスイッチを切り替えました。
また資格学校では、構造の授業前半は力学を中心に扱いますが、前述したように構造系出身だったこともあり、出席する必要がないと判断し、自習室で法規や他の教科を勉強していました。(出席率が8割をが下回ると一般教育訓練給付制度が受けれなくなるので注意。)
・勉強のコツ
→どんなにちょっとでもいいので毎日勉強することです。とはいっても、会社のプロジェクトの進捗具合により残業が多い月などはあると思います。そこでおススメなのがスマホアプリを使用することです。
私は下記のアプリを1月頃から試験直前まで通勤時間往復30分に毎日実施していました。
これだけで日々勉強時間が30分確保できますので帰宅してから1時間もやれば1.5時間/日やったことになります。
ちなみに電車内では座ると寝てしまうので座席が空いてても座りませんでした笑
なお、このアプリは最初のうちは1割くらいしか正答できないと思います。それでも解答をしっかり読み、周回することで正答率は1割→5割→8~10割くらいまで伸びると思います。このアプリを1月から実施し、アプリの過去問を3周くらいしたら、6月の模試では基準点に達していました。
また生活リズムは崩さないようにしていました。夜に勉強していましたが、どんなに遅くても深夜一時には就寝していました。起床時間は七時半だったので毎日6時間半は寝ていました。
【製図試験】
・勉強時間はどのくらいか?
→これについてはスタディプラスに記録していませんが、製図一年目で250時間くらいだと思います。製図二年目は、追加講座を取っていない+業務多忙で200時間くらいだと思います。
なので結果として、600+250+200=1050時間くらいの勉強時間で一級建築士が取れたことになりますね。一年目で受かっていれば。。。と強く思いますけど(笑)
・いつから勉強を始めたか?
→いわずもがな学科が受かってからです。それ以前には全く手を付けていません。
・なぜフリーハンドで受験したか?
→最初の一回目を製図版を用いて作図しましたが、作図だけで6時間くらいかかり「こんなんやってられんわ!!」と、すごいストレスを感じたのが一番の理由です。
(絵描きが上手でも好きなわけでもなく、フリーハンドにあこがれていたわけでもないです。)
また資格学校の講師がフリーハンド推しであったこともあり、一度フリーハンドで書いてみるとすごい楽でかつ作図時間も大幅に短縮できたからです。
基準線と柱型、断面図の基準レベルまでを製図版で書きそこから先はすべてフリーハンドで書きました。
・フリーハンドで受験するにあたり不安を感じたことはないか?
以下の理由より不安は感じませんでした。
・製図版で書いていると(自分の性格的に)非常にストレスを感じた。
・作図スピードが断然速い
・自分の目で過去問をみて、「フリーハンドでも良い」と記載されていることを
確認したことで、減点対象でないと確信した。
おそらくフリーハンドに対する不安は「①減点されるのではないか?」、「②見栄えが悪いのではないか?」といった内容だと思います。
ただし、フリーハンドが圧倒的少数派であることは変わりません。少数派ということは周りに意見を求めにくいというデメリットもあります。私も製図二年目は教室が変わりましたが、教室でフリーハンドは私を含め2人だけでした。
フリーハンドと製図版を一度試し、どっちが自分に合っているかを早い段階で確認して作図方法を選定するのがいいと思います。
・製図試験を一回落ちているようだけど。。。?
→小規模のリゾートホテルではランク「Ⅲ」で落ちました。
理由は客室を北側にがっつり配置したからです。問題文には「客室は南側に配置しろ」と書いてあるのに、、、
決してフリーハンドが原因じゃないです!
こういうミスはやはり本番でやってしまう可能性があるんですね。。。正直私自身はこういったミスをするはずがないと思っていたので非常にショックでした。
翌年の健康づくりのためのスポーツ施設では、過去の失敗をもとに時間をかなり残して製図完了→合格でした。かなり自信があったので復元会にも参加せずにそのまま直帰しました(笑)
タイトル画像にも載せていますが、参考までにフリーハンドで書いた図面を載せておきます。パッと見た感じではフリーハンドかどうかわからないですよね!
使用した道具は以下で紹介していますのでよければ参考にしてください。
一級建築士試験 【フリーハンド 製図試験で用いた道具の紹介】
まとめ
一回でも落ちると勉強時間は1000時間~になるでしょう。
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